ポケモン,FRLG,サンダーループ


















文句なしに、史上最難関の乱数調整です。
HGSSやプラチナでカントー伝説鳥が出現することから需要がなくなり、巷では古い記事で辛うじて解説されているファイアレッド、リーフグリーン(以降FRLG)の乱数調整。

FRLG乱数調整は、総じて「サンダーループ」として一括りにされているようですが、サンダーループが敬遠されている最大の原因は、初期seedを解析するツールが現段階で存在しない上に、生成パターンが連番でない完全なランダムだからです。


また、それ以外にも複雑な大原則があり、


・初期seedは0×0000までは固定で下4桁の16進数が変化し、FRとLGでまったく違うものになる

・オープニングムービはリザードン(フシギバナ)が完全に表示されまでにボタン操作をすると初期seedの変化に影響する

・オープニングムービーからつづきからはじめるの画面に切り替わるホワイトアウト中のボタン操作も影響する

・ゲーム環境のせってい(サウンドとボタンモードが該当する)の組み合わせも影響する

・コイントスのような捕獲前に現在の初期seedを確認する術が、現段階で存在しない


つまり、こんな難条件の中で自分でちまちま解読していくしかない、ということです。

例えるなら、オッサン共の理想性格を延々探す作業に似ていますが、性格は25通りしかありませんが、初期seedは65536通りあります。

さらに、初期seed生成パターンにはBW2のようなTimerが採用されているのか、出やすいものと出にくいものが存在しています

今回の検証では、出やすいものはとことん出やすいが、出にくいものはとことん出にくい実感がありました。

そして極めつけは、BWハイリンク乱数と同じ精度の非常にシビアなフレームを引き当てなければなりませんし、シンクロも同様に通用しません。


次世代の乱数調整の嫌な部分を凝縮した乱数調整、と言えます。

まさに、ハイリスクローリターンの史上最悪な乱数調整ですね・・・。プラチナが可愛く思えてきます。




以上がサンダーループの基本的知識になります。

サンダーループを実践している大部分の人は、せめて初期seedさえわかればな~、と思われているのではないでしょうか?

LGの初期seedは某有名ブログに詳細も含めて載せられていますが、FRは皆無です。

幾度の解読の結果、何とかこんな初期seedを見つけることができたので公開します。


AAAF 993フレーム おくびょう 29-10-30-25-30-31


では、このAAAFを生成し、かつ993フレームを引き当てる今回の検証の一連の流れを解説します。

※今回の検証で使用したのが初代DSなので、DSライトやゲームボーイアドバンスでは、再現できない可能性があります。




まず、用意するものです。


・鳥、というツール(申し訳ありませんが、掲載先リンクはあえて載せません)

ストップウォッチ

・むじんはつでんしょのサンダーの前までストーリーを進め、せっていをモノラルかたてに変更しセーブする

・マスターボール

・ふしぎなアメ数ヶ

(以下決してオススメしないがボールにこだわるなら)

・捕獲する大量のボール

・捕獲要員(みねうち PP最大キノコのほうしorさいみんじゅつ PP最大しんぴのまもり@たべのこしの高レベルなドーブル)

・(さいみんじゅつの場合)ヨクアタール2ヶ


まだマスターボール以外で捕獲していないので何とも言えませんが、巷の情報によるとFRLGでの捕獲率は相当低いらしく、(かなり面倒ですが)ヒメリのみトリックでサンダーのPP切れを防ぐ手法があるようです。

また、サンダーはでんじは、ドリルくちばしを習得しています。パラセクトやキノガッサは危険です。




次に、実際のゲーム内の流れです。


①ストップウォッチを起動し、下画像の赤枠内に35.3と入力しチェックボックスにチェックし、青枠内のように選択されている状態にし、エンターキーでスタートさせると同時に、ソフトを起動する。

ちなみに、ゲームボーイアドバンスでやる場合、ソフトリセットではサンダーループは不可能なので電源スイッチを入切するしかなく、精度の高いフレームを引き当てるのはかなり難しくなると思います。



ポケモン,FRLG,サンダーループ


























②もう1つストップウォッチを起動し、下画像の赤枠内に18.13と入力しチェックボックスにチェックし、青枠内のように選択されている状態にする。

※993フレームを1秒=60フレームで計算すると16.55秒になりますが、この秒数を基準に微調整して導き出したのが、18.13秒です。




ポケモン,FRLG,サンダーループ































③35.3秒経過の警告音と同時にAボタン長押しのままオープニングムービーを送ると同時にもう1つのストップウォッチをスタートさせ、つづきからはじめるの画面が完全に表示されてから、ゲームを開始し、Bボタン連打であらすじを送る。




④18.13秒経過の警告音と同時にサンダーに話しかけ、希望するボールで捕獲し、捕獲したサンダーの能力値を鳥に入力する。


ポケモン,FRLG,サンダーループ


















赤枠→何故かはよくわかりませんが、この範囲で問題ありません。

緑枠→これ以上になると僕はやってられないので、この範囲にしていますが、個人の判断で。

ピンク枠→入力した能力値に該当する個体値の候補(以下複数ある場合は複数表示される)

黄色枠→該当するフレーム数

水色枠→該当する初期seed

白枠→緑枠内で入力した数値内のフレーム数、かつその初期seedで出てくる理想個体(該当しない場合は表示されない)




⑤目標のフレーム数でなければ電源OFFし、④の情報を基に②のストップウォッチの秒数を調節し、①に戻る。

ただ前述した通り、フレームの精度はBWハイリンク乱数と同じなので、初期seedが合致することも含め、運に任せた部分も多くなり、言うほど簡単にはいきません。




最後に、今回の個体値では不満な方向けに、具体的な初期seedの解読方法について解説します。


用意するものは大量のボールと捕獲要員以外は一緒です。


①ストップウォッチを34.5秒でスタートさせると同時に、ソフト起動

※リザードン(フシギバナ)が完全に表示される最短時間は34.5秒です。


②34.5秒経過後Aボタン長押しで、つづきからはじめるが完全に表示されてからゲーム開始


③Bボタン連打であらすじを送り、さっさとサンダーに話しかけ、マスターボールで捕獲し、鳥に能力値を入力し、データを控える

※さっさとサンダーに話しかけると、フレーム数は300前後になりますので、複数候補が出てきても絞り込みやすいですが、300前後が複数の場合は、ふしぎなアメで個体値を特定しましょう。


④①~③を繰り返し、ある程度出やすい初期seedがわかったら、34.6、34.7・・・と+0.1秒したり、せっていを変えたりしながら、希望の個体値が表示されるまで①~④を延々と繰り返す

※今回の検証では、0.1秒刻みで初期seedが変化している実感があり、それぞれの秒数で3~5つの初期seedが確認できました。




以上で、解説を終わります。

個人的には、検証のし甲斐があった乱数調整でした。




この記事が参考になりましたら、当ブログのアクセスアップのため、下記の初代主役たちと赤い奴をクリックして頂けたら、幸いです。


人気ブログランキング







ポケットモンスターシリーズ・攻略ブログ