改めて、カロス地方


アサメタウン


イチノミヤ
「・・・中古データの記憶は残っているとは随分都合のいいことで・・・しかし・・・てっきりミアレシティからスタートかと思ったが、ここはどこだ?中古データでは来たことがない街だが・・・」
メイスイタウン


イチノミヤ
「・・・いかにも通ってください、と言わんばかりの力の入ったカメラワークな門を通り抜けてみると・・・」


子供5人
「フォッコ可愛い♪」
「よろしくなハリマロン」
「ダンスせずにはいられない~」
「ポケモン図鑑完成に向けての傾向と対策うんぬんカンヌン」
「・・・」


イチノミヤ
「子供5人が駆け抜けていきました・・・。平和だねぇ・・・」


ヒソヒソ・・・
(何あの変な格好した人~)
(頭おかしいんじゃないの?)
(コスプレ大会どっかでやってたっけ?)


ちなみにこんな格好
こんな格好




イチノミヤ
「・・・おかしいな。何だこの現実感たっぷりなNPCの反応は・・・あの・・・すみません」



NPC
「・・・」(スタスタスタ・・・)


イチノミヤ
「・・・普通なら何かしら話してくれたり、キズぐすりか何かくれるはずなのに、何だあの生ゴミを見るような目は・・・あの・・・」


NPC
「ヒッ!」(タッタッタッタ・・・)


イチノミヤ
「・・・全速力で逃げられた・・・。こんな状況で、一体どうすりゃいいんでしょうか・・・?」




2番道路 アバンセ通り


イチノミヤ
「し~かたがないので、先に進んだ♪しかし僕、所持しているのはおにぎりだけなんだけど、草むら入って大丈夫かな・・・」


ティロリロリロ・・・

ピジョン

あっ!野生のポッポが 飛び出してきた!


イチノミヤ
「ゲェ!・・・だが、現実的に考えて大人の平均身長の1/4にも満たない小鳥に、そうそう遅れを取る方がおかしい!やってみるさ!」


ポッポの たいあたり!


イチノミヤ
「ブッ!か、顔めがけて一直線かよ・・・。人間てのは弱いなぁ・・・やばい・・・脳震盪か・・・」(ガクッ)



ゆけっ! ケロマツ!

ケロケロ


ケロマツの みずでっぽう!

ポッポの たいあたり!

???はモンスターボールを 使った!

やったー!ポッポを 捕まえたぞ!



???
「・・・大丈夫?」


イチノミヤ
「・・・何か助けられたみたいだな・・・ありがとう。助かったよ」


???
「・・・これ」


イチノミヤ
「・・・そのモンスターボールは、さっきのポッポ?」


???
「・・・ケロマツ。へんげんじざいのおくびょう5Vダイブボール入りの♀がメインのXにいるから、いらないの・・・」


イチノミヤ
「・・・廃人の周回中か。そういうことなら、遠慮なく頂いておくよ」


???
「・・・それじゃ」(スタスタスタ)


イチノミヤ
「・・・個人的に5Vよりめざめるパワー電気の方が、変われるレパートリーが増えていいんじゃないかな・・・」


ケロマツ
(てやんでぃ!女子に、それもべらぼうに年下の小娘に助けられるったぁ、情けねぇなぁ!)


イチノミヤ
(ちなみに、上記の女子は「おなご」と読んで欲しい。で、何でモンスターボールから声が聞こえてくるんだ?さっきの体当たりでとうとう来るところまで来たか)


ケロマツ
(そんなこと、オレが知るかってんだ!)


イチノミヤ
(まぁ何にせよ、これで僕も人並みにポケットモンスターの世界にレッツゴー、となれるわけか。よろしくな、ケロマツ)


ケロマツ
(合点だ!)


イチノミヤ
(しかし、NPCから総スカン喰らっている僕が言うのも何だが、お前も哀れだな・・・。あんな可愛らしい女の子に「いらないの・・・」なんて言われちまって・・・)


ケロマツ
(・・・それを言うなって・・・イチノミヤ・・・)


イチノミヤ
(自己紹介いらずか、便利だな。お前の愛称は既に考えてあるが、姓名判断師まではケロマツでよろしく)




続く